よく昔の不便さが返って美しいなと思うことがある。
なかなか電話できなかったり、連絡ができなかったり、紙にノートをとったりすることしかできなかったり、、、
もっといえばなかなか会えなくて和歌のやりとりだけ通じて恋をしたりなど、
平安時代の文化にも奥ゆかしさを感じる。
もちろん技術が進んだおかげで便利な暮らしになったことはとてもありがたいことで、
昔に生きていたら、ああ、もっと簡単に連絡取れたらいいのに、とか、メモするのめんどくさいから写真で全部カバーできたらいいのに、とか思うのであろう。
(実際、板書をノートに撮るのがめんどくさくて、とりあえず写真に収めても後から確認できるようになった、iPhoneを手に入れた時はなんと便利なことだろう、と思ったことだ。)
だがその一方でちょっと一手間かけることに価値を感じるようにもなった。
きっと空飛ぶ車が普通のことになったり、1時間もしないうちにブラジルに行けたり、家族旅行で月に行けたりと、技術が進むにつれてできることも増えて最もっと便利で可能性が広がるのだろうが、そうなったらそうなったで、昔はわざわざルート調べてGoogleマップ見ながらドライブとか楽しめたよなぁとか思うであろう。
結局、現時点では、今ここが一番楽しい瞬間となるのではないだろうか。