死ぬ前に食べたいご飯をよく考える。
毎回美味しいご飯を食べるたびに、これ、明日も食べたい!いや、死ぬ前に是非食べたい。と思ってしまうのだが、本当に死ぬ前に食べたいものは何かと考える。
イタリアで食べたスパゲッティやスペインで食べたパエリア、下関の瓦そば、お寿司、ちょっといい日に食べるお刺身や、お母さんの作ったケーキ、などなどたくさんあるが、
暫定一位は母の作った鮭のムニエルである。
ホイルを開けた瞬間、ほくほくと湯気が上がり、塩気と程よく脂が乗った鮭を、一緒に蒸された甘い玉ねぎやにんじん椎茸と頂くのがとても美味しいのである。
ご飯とお味噌汁ともよくあい、毎回食べるたびに明日も食べたいと思う一品である。
また、ホイルに包まれているせいか、冷めるのがゆっくりで、急いで食べなくてもいいのも良いところだ。
死ぬ直前がどのような状況か分からないし、順番的に母が作ったムニエルを食べて私が先に死ぬ、ということはありえないかもしれないので、今のうちに堪能させていただくのだ。
そして自分で作って、それを美味しいと食べてくれる人に振る舞いたいものだ。