父は単身赴任をしていた時期もあったので、常に毎日一緒にいたわけではない。
に6時くらいに家に帰ってきて、一緒にご飯を食べた記憶もあるし、単身赴任でなかなか会えず、手紙のやり取りをしていた時期もある。
特に、小、中学生の頃はよく手紙を出して返事を待ったものだ。弟と一緒に送ったので、父は毎回私と弟への返事二部を書いてよこしてくれた。
高校、大学生になると手紙を書くと言うこともなくなった。そして特別に、寂しいとも思わなかった。むしろ月に一回家に帰ってくる方が貴重だし喧嘩もなく家族仲が良い理由なのではないかとすら思っていた。
社会人になり、実は父と同じ東京にいるのだが、東京で2人で会ったのは本日を入れて3回だけだ。3年で3回だ。
一回は引越しの手伝い、後の2回が私の家で食事だ。
こんなに近いはずの場所にいてもなかなかよし、会おう、と言う機会が作れずにいた。
もし1年に1.2回(年末年始などで会うはずだから)会うとすると、1番少なくて30回、多くても60回ぐらいしか会えないことになる。1.2ヶ月しか会っていないことになる。
そうしていつか。もう2度と現世では会えないと言う瞬間がやってくる。
そう考えると父と会える時間、(もちろん母と会える時間も)はとても貴重だし、日頃の感謝を口に出して直接伝える絶好の機会なのだから、恥ずかしがらずに全てを伝えよう。