小説の書きかたという本を読んだ。
児童〜青年向けの小説だろう。
主人公は文芸部所属の高校2年生、賞に応募しようとのことで女子部員3人でリレー形式で小説を書き、明晰な1人の男子部員が編集者役を担当する、青春小説だ。
こちら、最初はそのような小説だとは知らず、
小説の書きかたについてまとめてあるハウツー本なのかな、と思って手を取った。
表紙からして可愛らしかったので、珍しいな、と思っていたのだが、
技法やアイディアの出しかたをまとめたような本ではなかった。
とも言い切れない。
ストーリーとしては先ほど書いたように、高校2年生が主人公の青春学園物ではあるのだが、
主人公が小説を書くにあたって、編集者役の男子部員の指摘・解説や、
夏の合宿で訪れた先にいる作家のアドバイスなど、まさに小説の書きかた、テクニックについてが散りばめられていた。
趣味で小説を書いている、応募もしたことがある、というようなレベルの人にとっては
既知の話しか出ていないと思うので、ハウツー本などとはいえないが、
自分でも小説を書いてみたいと思う小学生〜大学生までが、ストーリーを楽しみながら基本を抑えることもできる良い本だなと思った。
私も自分なりの小説を書きたいと思い、何度か書いたりしているのだが、結局最後まで行かないので、経験としては0に近しい。
社会人が読んでもためになるし、高校生の青春物を読むのは心が若返るしおすすめだ。