国語の授業をもう一度受けたいと思う。
本を読んでも、あぁこの本はこういうところが面白かったな、こういうことは現実でもあるよな、というような短絡的な感想しか抱けていない気がする。
読んでいる時は、その本の内容に熱中し、堪能しているが、
読み終わった後に考察を書けるほど深く考えられてもいない気がする。
例えば坊っちゃんだが、主人公は所謂正義感の美青年、という感じではないものの、
江戸っ子で前向きで自分の利益より正義を優先する、やはり正義感の強い青年で、そのはっきりした行動には憧れるなぁ。
赤シャツ、みたいな姑息で権力を持ってなんだかんだ思い通りにしてしまう人、みたいなのはいつの時代にでもいるな、もっとコテンパンにやられてしまえばなおよかったのに。
俳句を書くというのを、古池や蛙飛び込んだり‥と表現するのは、粋な言い回しだな。
程度の感想しかぱっとは思いつかないのだ。
国語の授業でやっていたような、この人物はこういうことの対象、この言葉はこういうことの比喩、それと対照的に表されているのがこれこれ‥と言った内容ではどうもあまり整理できない。
著者がどれくらい設定や、表現したいことを考えているのかわからないし、行きすぎた考察もあるかもしれないが、
中学高校で受けた国語の授業をもう一度受けてみたいものだ。
大学は理系に進んだので、文学系の研究はしなかったが、もう一度入る機会があるなら文学部系に入って授業を受けてみたい。